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STEINS;GATE - 良すぎる故の喪失感

・以下はネタバレ無しの雑感です

初版の発売から3年、PC廉価版を購入してから1年寝かせていた STEINS;GATE でしたが、物語が動き始めてからは一気に最後まで読み進めた。AVGは物語の出来映えで高揚する度合いが高ければ高いほど優れた作品であると認識していますが、良作から名作への境界線を越えてくる作品とめぐり合える事は極めて稀である。

私がプレイした中でここ1~2年内では、「うたわれるもの(PS2版)」、「Ever17」、そして「STEINS;GATE」

これらに共通することですが、素晴らしかったからこそ全てが終わったときの喪失感に寂しさを覚えるのだ。それだけ良い作品だったという証明でもあるのだけれど、これでまた一つ名作を終えてしまったという空虚な気持ちは、正に「のび太君の栗まんじゅう」そのものだったのだろう。

STEINS;GATEはタイムトラベルを題材にしている作品であり、伏線と仕掛けとそれらの回収というAVGでは馴染みの要素が一級品であるのだが、それらよりもさらに、AVGとしての作品の構成、及び起承転結の組み方など、一般的に求められる基礎となる部分が非常に優れていると感じた。だからこそこれだけの評価を得ている訳でしょうし、ギミックだけに依存していない真の秀作である。

作品の性質上、どこら辺が良かったのか、どこで熱くなれたのか、などのちょっとした感想はネタバレ有りとして続きに書きます。シナリオは文句無しの出来だった訳ですが、システム面での不具合なども幾つかそちらに。


・以下はネタバレが含まれています

本作は真ルートと枝分かれするように、鈴羽ルート、フェイリスルート、るかルート、Chapter 10のまゆりと紅莉栖ルートへ入る仕様になっていて、私は初回プレイで鈴羽ルートを終わらせたんですが、これは大正解だったと思っています。鈴羽のシナリオは本作の核心に深く迫る内容であり、先陣を切るルートとして最高の選択であるだろう。もしも出し惜しみをして最初にフェイリスルートに入れる作りであったなら、この作品の見方が変わったかもしれない、そう考えてしまうほど各キャラルートの順番は良い塩梅である。

プロローグからChapter 5の途中までは、タイムトラベル理論の手引きと伏線張りや各キャラへ感情移入を行えるようにする仕込み時間であるのだが、出来の良いAVGは仕込み時間が長めに、そして丁寧に作られているものが多い。Chapter 5の後半から物語は修羅場と化していき、Chapter 6の鈴羽ルートでは時空の漂流者となったオカリンが逃げ込んだ先、「2日間の環」の中で、自らの心の闇と葛藤することになる。最終的に鈴羽ルートはハッピーエンドに近い形で幕を閉じるのだが、プロローグから最後までの構成が絶妙であった。この鈴羽ルートが良かったからこそ、そのまま真エンディングまで興奮しながら読み進めることができた。

・筋書きが絶妙だったからこそ光り輝く演出
特に印象深いのは、フェイク・エンディングのスタッフロール中にβ世界線の鈴羽から電話が掛かってきて巻き戻される辺りだが、そこだけではなく随所に心を揺さぶられる展開が散りばめられていた。他には情報量が多くて展開が速かったからこそ錯乱効果として有効だった「β世界線に戻るということは、冒頭の紅莉栖が死んだ直後の世界を目指す」という、うっかり度忘れしていた私はChapter 9の最後で悲嘆することになった。逆に最初のDメールの前に「鈴羽のタイムマシンがβ世界線にもきていたこと」と「謎に包まれていたムービーメール」の存在、この二点はしっかり覚えていた。

・唯一のゲーム内容への不満
これは不満と言うより私がヌルいだけなのかもしれないが、「その場その場の選択が後の運命を大きく変えてしまう」という、これを体現している仕様「フォーントリガーシステム」。売りであるからこそ真ルートと紅莉栖ルートへ入る難度が高めになっていたのだろうけれど、もうちょっと分かり易く作られていても良かったのではないかと感じた。攻略サイトを見る事が前提の難しさであったが、裏を返せばそれだけ紅莉栖を救うという行為は大変なことなんだという、開発者らのメッセージなのかもしれない。

・最大のミステリ「自我とは」
この手の作品では毎度のように考えてしまうが、自我(意識)が確定されないからこそ物語が広がっていく訳であって、人は不安におののいてしまう。ゲーム内だけに限らず、形が無い自我は人々にとって難問であり最も興味を惹かれる事柄なのだろう。



●システム面の不具合について

PCに移植する際に生じた不具合やら、本作だけに限らずコンソールで生まれたゲームがPCゲームとなったパターンでの慣例でもある操作性の悪さなど、システム的に気になる箇所が幾つかありました。

・コンピュータノベルとゲームパッドは愛称が良いのだから、敢えてそのような事をしなくても
本作だけに限った話ではないのですが、コンソール機からの移植ゲームなのにわざわざパッドが使えない仕様で作られているゲームを沢山見てきたが、廃止せずともパッドを挿せばコンソール機と同様の操作が行えるように切り替え有りで作れないのだろうか。PC専用のAVGだと、視覚的にもマウスコントールの面でも操作性で悩まされるなんてことはまず有り得ないが、本作は如何にもゲーム機然としたUIであるのにマウスとキーボードで操作する必要に迫られる。とは言っても慣れれば些細な問題なのだけど、昨今では同人ゲームなども完璧にパッドに対応している作品が増えているのだから、一般商用作品も倣うべきポイントだと感じます。

・ゲーム中にロードをするとほぼ100%落ちてしまう
クリア後に検索をかけてみると、私と同じような症状で苦しめられた人がけっこういらっしゃったようで、マイPC固有の問題ではないのだろう。本作は選択肢の代わりであるフォーントリガーを多用するゲームであるから、セーブとロードは頻繁に行うことになるのだが、特にメールの返信を色々試したいときは毎回ゲームを再起動するのが非常に手間が掛かった。
  1. 2012/08/27(月) 07:37:41|
  2. [AVG]STEINS;GATE
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